Adobe XDではクラウドドキュメントとして保存すると、複数人で同時にひとつのファイルをリアルタイムで共同作業することが可能になります。大型案件のWebデザイン制作にはとても便利ですよね。
この間、この共同作業の機能を使って他社も含めて複数人で作業していたのですが、途中で作業中のファイルが開けなくなりちょっとヒヤリとしたことがありました。何故こういったことが起こるか原因を知らないと、慌てる場面がありそうなのでご紹介したいと思います。
Adobe XDはバージョン違いを許さない
誰かの作業したXDファイルを引き継いで作業しようとした時、自分よりもバージョンが新しいXDで制作されていた場合
これは、新しいバージョンの Adobe XD で作成されています。Adobe XD を更新して開いてください。
このようなメッセージが表示され、自分のXDのバージョンアップをするまで編集はおろか内容さえも見せてもらえません。
Adobe XDはファイルのバージョンダウンができない
AIのように、制作ファイルのバージョンを指定する機能がそもそもありません。
最初の制作者のXDのバージョンが受け取る側のXDのバージョンより新しい場合、受け取った側がXDをバージョンアップをしないことにはもう作業ができません。
共同編集のファイルは自動保存される
ファイルの内容をちょっと変えただけで自動保存されます。
共同編集者のXDの使用バージョンを揃えず作業していると、最新バージョンのXDを使っている人がファイル編集した時点でそれは「新しいバージョンのXDで作成されたファイル」となり、他の人が開けない事態が発生してしまいます。
ただ内容を確認したい、コピペしたいとファイルを開いただけのはずが、うっかりデザイン要素を触ってしまったなんてことありませんか?それもすぐ保存されます。
また、作業開始時は同じであっても作業期間中にXDのアップデートがあり、一部の人だけがXDを更新して共同編集ファイルを開く。これも他の人がいきなり作業できない状態にもなりかねません。
どうしたら良いのか
複数人で作業するときは以下のようなポイントをおさえつつ、XDのアップデートは全員の足並みを揃えることが必要と感じました。
- 共同編集はファイルが自動保存されることを知っておく。
- XDのバージョンが違っていると、古いバージョンを使っている人はファイルを開くこともできないことを知っておく。
- 共同編集者は最初にXDのバージョンを揃えておくこと。
- 作業期間の途中でAdobeがXDアップデートを公開したときどうするか決めておくこと。
全員常に最新版で作業することを徹底するのが、一番スムーズかなと思います。
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